マーケティング検定はおすすめの資格？取得のメリットや合格率を解説

これからマーケティングの仕事に挑戦してみたいと考えている方におすすめなのが、内閣府認定のマーケティング検定です。マーケティングの体系的な知識を得るのにピッタリな資格で、転職時にもプラスに働きます。

実際マーケティングの仕事自体には、資格の取得は必須ではありません。マーケティング検定を取得することのメリットをしっかりと把握して、受験を検討することが大切です。

試験の概要や合格率、知っておきたい初心者向けのマーケティング資格などをご紹介します。

マーケティング検定とは

公益社団法人日本マーケティング協会が2017年から実施している試験で、民間資格でありながら内閣府の認定を受けているのが特徴的です。マーケティングを効率よく学習するために構想された試験であるため、試験準備の過程でマーケティングに関する知識を習得できます。

試験は1～3級までに分かれており、2級と3級は誰でも受験可能です。最高級の1級は、2級の合格者のみが挑戦できます。

試験はCBT（Computer Based Testing）方式と呼ばれるコンピューターを使って受験するため、都合の良い時間と場所を選べるのが嬉しいですね。

試験概要

マーケティング検定は、受験する級によって受験料も異なります。受験前に自分に合った級を確認しておくと安心です。

	レベル	受験料	その他
３級	初心者向け	・一般 6,600円（税込） ・日本マーケティング協会会員 5,500円（税込） ・学生 5,500円（税込）	受験時間選択可能
２級	マーケターのスキルアップ	・一般 9,460円（税込） ・日本マーケティング協会会員 8,360円（税込） ・学生 8,360円（税込）	受験時間選択可能
１級	一流マーケターに挑戦	・一般 14,850円（税込） ・日本マーケティング協会会員 13,750円（税込） ・学生 13,750円（税込）	・指定時間に受験 ・試験合格でMarketing Specialistに認定される

出題形式・内容

マーケティング検定は、体系化されたマーケティング理論の習得を目的とした試験です。各級の出題形式と内容を確認しておきましょう。

	出題形式	出題内容
３級	CBT多肢選択式（30問60分）	マーケティングの基本概念、市場環境、戦略的マーケティング、マーケティング・リサーチ、消費者行動、製品戦略、価格戦略、コミュニケーション戦略、チャネル戦略、サービス・マーケティングの基礎問題。
２級	CBT多肢選択式（40問90分）	マーケティング・マネジメント、市場環境の分析、戦略的マーケティング、マーケティング組織のデザイン、産業構造の理解、消費者行動の分析、製品戦略、価格戦略、ブランド・マネジメント、マーケティング・コミュニケーション戦略、サプライチェーン・マネジメント、関係性マーケティング、サービス・マーケティング、生産財（BtoB）マーケティング、ソーシャル・マーケティング、グローバル・マーケティングの基礎・応用問題。
１級	CBT記述式（3題120分）	マーケティングに関する幅広い理解があることを前提とした、実践的な思考力を測るための３つの事例（ケース）に関する記述問題。

合格率・基準

マーケティング検定の合格率は、公式的には発表がされていません。しかし、合格基準に関しては各級ごとに以下のとおり定められています。

1級は協会からMarketing Specialistの特典を受けられるだけに、合否は試験結果をもとに検定委員の審査によって決定されます。

参照：公益社団法人日本マーケティング協会「マーケティング検定」

マーケティング検定を取得するメリット

マーケティング検定は、マーケティングに関する知識と実力を保持している事を証明してくれる資格です。マーケティングの仕事は形や数字が残る仕事ばかりではないため、資格を保有することで自分の能力を示すことができます。

他にも、マーケティング検定の資格を取得するメリットは次の3つです。

それぞれのメリットを確認しておきましょう。

マーケティングに関する知識を効率的に学べる

そもそもマーケティング検定自体が、受験者がマーケティングに関する知識を体系的・効率的に学べるようにとの目的で設立されました。特にマーケティング初心者は、試験勉強を通してマーケティングの全体像を掴めるため、実際にマーケティング業務についた時にも知識を活かすことができます。

マーケティングの基礎固めをしっかりとしておくことで、次のステップにレベルアップする際にもスムーズに知識を吸収できるでしょう。

転職時に活かせる

大手企業がマーケティング検定を研修で採用しているというケースも多く、資格を取得することで転職の際のアピールポイントになります。マーケティング検定に合格すれば、該当レベルの知識を保有していることを証明してくれるため、関連業務の実績がないマーケティング初心者にもおすすめです。

マーケティングは現場で業務をこなしながら知識を付けていくのが一般的ですが、入社志願者がすでにマーケティング関連の資格を取得していれば、それなりの熱意と適性を持っている人材として重宝されるでしょう。

社内評価を上げられる

マーケティングの仕事は必ずしも形や実績が残る仕事ではないため、社員の貢献度を図るのが難しい場合があります。そんな時にマーケティング検定を受験し結果を残せば、向上心高く業務に向き合っている姿勢をアピールできます。

資格の取得が昇進や昇給につながるケースもあるでしょう。海外に比べて日本では高い技術を持ったマーケターが少ないとされています。

目標を掲げて資格取得をすることで、マーケターの中でも一目置かれる存在になれるかもしれません。

マーケティング検定の受験がおすすめなケース

ずばりマーケティング検定への挑戦がおすすめなのは、以下に当てはまる場合です。

資格が必須ではないマーケターの仕事ですが、新たにマーケティング業界に参入しようとしている場合や関連業務を任された場合、さらなるスキルアップを目指している場合にはとても有効です。

それぞれのケースを解説します。

マーケティング職への転職を目指している

マーケティング検定は、マーケター志望の方こそチェックしておきたい資格です。マーケティング検定の勉強と受験を通して、自分がマーケターに適性があるか、向上心を持って取り組めそうかを知ることができます。

ものが売れる仕組みを作るマーケティングの仕事は、今後も需要が安定しているといえるでしょう。特に近年はインターネットの普及に伴い、Webコンテンツマーケティングやオンライン集客など、Webマーケティング・デジタルマーケティングの重要性が高まっています。

マーケティング専任者がいない企業も多く、マーケターとして働きたいと考えている方にも十分にチャンスがあります。

未経験からマーケティングの正社員を目指す方向けの記事はこちらです。

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マーケティング部署へ異動になった

人事異動によって、初めてマーケティングに関わることになった方にも、マーケティング検定の受験がおすすめです。マーケティング検定では知識を体系的に学べるため、即戦力を付けたいと考えている場合にも役立ちます。

実際の業務に必要な知識を整理するために、試験の合格を目指して勉強するのはよいモチベーションとなるはずです。

マーケティングのスキルを上げたいと考えている

ある程度マーケティングの知識を持っている場合のスキルアップとしても、マーケティング検定が有効です。特に1級は誰でも受験できるわけではなく、2級の合格者が受験条件となるためかなりハードルが上がります。

また、1級に合格するとMarketing Specialistとして認定を受けることになります。Marketing Specialistの特典は次のとおりです。

相対的に示しにくいマーケティングのスキルを証明するうえでも、マーケティング検定1級取得者への特典は大きな意味をもつでしょう。

マーケティング初心者におすすめの資格

最後に、マーケティング初心者がマーケティング検定と供に知っておきたいおすすめの資格を紹介します。

マーケティング職とはいっても、ECやWebライティングなどさまざまなスキルが求められるのが事実です。自分に合った資格を検討してみてください。

マーケティング検定でマーケターとしてスキルアップしよう！

マーケティング検定は、マーケティングの全体像を体系的に学べるため、マーケター志望の方や関連知識を強化したいと考えている方におすすめの資格です。

直接的にマーケティングに関わっている方ではなくても、マーケティングの知識を持っていることは今後のビジネスシーンでプラスに働くでしょう。

今の自分に必要な資格をチェックして、マーケターとしてのスキルアップに活かしてみてください。

マーケティング娘では、マーケターやWebライター志望の方、在宅ワークを希望している方に有益な情報を提供しています。マーケターの仕事により興味が湧いた方は、仕事内容別に詳しい解説をしているこちらの記事をチェックしてみましょう。

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